関西クラシック音楽情報  ・・・音楽賞のページ・・・  (08.4.10 更新)
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 サントリー音楽賞


サントリー音楽賞とは・・・

 サントリー株式会社の創立70周年記念事業として、1969年に設立された財団法人 サントリー音楽財団 (堤 剛・理事長)が主催する音楽賞。わが国における洋楽の振興を目的として、毎年、その前年度においてわが国の洋楽文化の発展にもっとも功績のあった個人または団体を顕彰し、「サントリー音楽賞」を贈呈している。賞金は700万円。
 サントリー音楽財団では、このほか「佐治敬三賞」も設けている。


 問い合わせ:財団法人 サントリー音楽財団
       107-0051 港区元赤坂1-2-3 赤坂見附MTビル
       Tel:03-3479-1594

2007年度 (第39回) サントリー音楽賞は,細川俊夫氏へ


 財団法人 サントリー音楽財団 (堤 剛・理事長)は,わが国の洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に贈る「サントリー音楽賞」の第98回(2007年度)受賞者を,細川俊夫に決定した.

 選考は,今年1月12日,選考委員9名により第一次選考を行い「候補者」を選定,ついで3月1日,最終選考会を開催,おなじく選考委員9名により審議の結果,細川俊夫を選定した.
 受賞者には,賞金700万円が贈呈される.

 選考委員は,磯山 雅,伊東信宏,岡田暁生,岡部真一郎,白石美雪,楢崎洋子,沼田雄司,舩山 隆,三宅幸夫の9氏.

贈賞の理由と略歴

細川俊夫

Photo

贈賞理由

 細川俊夫氏の音楽活動は、主に以下の2つの点において「わが国の洋楽文化の発展にもっとも功績のあった個人」としてふさわしいものである。
 まず第一に作曲家として、世界の最前線で活躍している点。氏の国際的な活動は、日本の作曲家としては前人未踏といってよいものであるが、2007年に関しても、ドイツ、スイス、アメリカ、ポーランドなどにおける世界初演に加えて、代表作のオペラ『班女』がドイツで演奏されるなど、目覚ましい成果を見せた。とりわけ特筆すべきなのは、オーケストラ作品2作が日本 (東京) で世界初演されていることである。これまでの活動の集大成といえる「空の風景」(1月、大友直人指揮、東京交響楽団により初演)、そして音楽の動的な性格において新境地が認められる「ダンス・イマジネール」(10月、下野竜也指揮、読売日本交響楽団により初演) は、共に細川氏の作品全体の中でも里程標といえる重みをもった作品として高く評価できる。さらに、いまだ日本での初演がなされていなかった「循環する海」が11月に東京で演奏されたことも (準メルクル指揮、リヨン国立管弦楽団)、日本の音楽界に大きな刺激を与えることになった。
 そして第二に、国内の音楽祭の企画に関わる中で、日本の若手音楽家 (特に作曲家) を強力に支援してきた点。現在、華々しい活躍を遂げている40代以下の日本の作曲家たちの中で、細川氏の関わった音楽祭と関わりのないものを探すことは難しい。氏のこうした活動は80年代末から強い意志を持って継続されているが、今年度も武生国際音楽祭という場において、多くの後進を指導するに至った。細川俊夫の存在は日本とヨーロッパを「現代音楽」という場を通じて積極的に媒介するものであり、その成果と功績は計り知れない。
 以上の理由により、細川俊夫氏に第39回サントリー音楽賞を贈賞する。

略 歴

 細川 俊夫(ほそかわ としお)作曲家
 1955年、広島に生まれる。1976〜87年ドイツ留学。ベルリン芸術大学でユン・イサンに、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。ベルリン・フィル創立100周年記念作曲コンクール第1位 (1982)、中島健蔵賞 (1988)、ラインガウ音楽賞 (1998)、デュイスブルク音楽賞 (1998)、ARD-BMW ムジカ・ヴィヴァ賞 (2001) 受賞。2001年、ドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員に選ばれる。2006年から2007年にかけてベルリン高等研究所からフェロー (特別研究員) として招待された。ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会 (1990・2006) を始め世界各地のセミナーで講師を務めるほか、ザルツブルク音楽祭 (2005)、ウィーン・モデルン音楽祭 (1995)、ルツェルン国際音楽祭コンポーザー・イン・レジデンス (2000) など、重要な国際音楽祭から招待作曲家として招かれ、作品が演奏されている。
 1998年ミュンヘン・ビエンナーレにおいて、初のオペラ『リアの物語』(鈴木忠志の台本・演出) を初演。2004年エクサンプロヴァンス音楽祭の委嘱により、オペラ『班女』(原作 三島由紀夫) 初演、モネ劇場で再演。2005年8月、ザルツブルク音楽祭において、同音楽祭委嘱の「循環する海」がゲルギエフ指揮 ウィーン・フィルによって世界初演、2006年には、北ドイツ放送によるモーツァルト生誕250年記念委嘱の「月夜の蓮」が初演された。
 1989年から10年間、秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバルの音楽監督。1998・2007年東京交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンス。2001年より武生国際音楽祭音楽監督。2004年より東京音楽大学客員教授。

問い合わせ:サントリー音楽財団(03-3589-3694)


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