関西クラシック音楽情報  ・・・・・・音楽賞のページ・・・  (17.8.20 更新)
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 JXTG音楽賞


「JXTG音楽賞」とは・・・

 JXTGホールディングが主催する音楽賞。「JXTG児童文化賞」と同時並行して顕彰が行われる。創設は1971年、わが国の音楽文化の発展・向上に貢献した個人または団体を顕彰するもの。邦楽、洋楽の2部門があり、さらに洋楽部門には、優れた若い音楽家を励ます目的で、1989年から奨励賞が設けられている。受賞者にはそれぞれ、トロフィーと副賞賞金 200万円が贈られる。
 創設当初は「モービル音楽賞」、2001年に「エクソンモービル音楽賞」と改称、2012年6月、エクソンモービルと東燃ゼネラルの資本関係の変更により、名称を「東燃ゼネラル音楽賞」と改めた。さらに2017年4月、JXグループと東燃ゼネラルグループの経営統合を機会に「JXTG音楽賞」と改めた。

 「JXTG児童文化賞」は1966年に創設され、広範囲にわたり日本の児童文化の発展・向上に貢献されている個人または団体を顕彰するもの。受賞者には、トロフィーと副賞賞金 200万円が贈られる。名称が変更された経緯は音楽賞とおなじ。

 問い合わせ:100-8161 東京都千代田区大手町 1-1-2
       JXTGホールディング株式会社
        総務部 広報グループ
       Tel:03-6257-7069

2017年度「JXTG音楽賞」受賞者決まる


 JXTGグループは、2017年度「JXTG音楽賞」(第47回)、および「JXTG児童文化賞」(第52回) の受賞者を決定し、発表した。

 「JXTG音楽賞」の受賞者、贈賞の理由、略歴、受賞歴、選考委員は以下の通り。
 「JXTG児童文化賞」は、「萩尾 望都 (はぎお もと) 」(漫画家) に贈られた。

 贈賞式は、9月28日(木)にホテルオークラ東京で行われる。


JXTG音楽賞

邦楽部門

 豊竹 呂太夫(とよたけ ろだゆう)/文楽義太夫節太夫

贈賞理由

 入門から50年を迎えた本年4月、祖父 豊竹若太夫ゆかりの名跡を襲名した豊竹呂太夫氏は、前名の英太夫時代から、てらいのない情味あふれる語り口で人々を魅了してきた。新作文楽や、舞踏・ジャズ・現代詩などとのコラボレーションなどの現代的な活動を行う中でも、竹本春子太夫・竹本越路太夫らの先人たちから薫陶を受けた呂太夫氏のどこか古風な持ち味は変わることなく、21世紀にあって義太夫節がなお多彩な伝承を保持していく上でかけがえのない人材となっている。人形浄瑠璃文楽がもつ豊饒な物語世界を現代社会に向けて表現し発信する核となる存在として、今後のさらなる充実と幅広い活躍が強く期待される。(音楽賞邦楽部門 選考委員会)

略 歴

 岸和田市生まれ。東京都立小石川高等学校卒業後、1967年三代竹本春子太夫に入門し、祖父 十世豊竹若太夫 (人間国宝) の幼名の豊竹英太夫を名乗る。1968年大阪毎日ホールで初舞台。1969年春子太夫の逝去により、四代竹本越路太夫 (人間国宝) の門下となる。2004年2月パリで開かれた文楽の世界無形遺産認定記念公演に出演。その他南北アメリカ・ヨーロッパ・ロシア・韓国など海外公演に参加。2017年4月大阪・国立文楽劇場において、六代豊竹呂太夫を襲名し、「菅原伝授手習鑑・寺子屋の段」で披露。「ゴスペル・イン・文楽」に代表される新作にも取り組み、近年では日舞・能・落語・クラシック音楽・現代詩・韓国のパンソリなどと共演。伝統を守りつつ新しい試みに挑戦している。多くの素人弟子を持ち、年1回の発表会には40人余りが参加。2017年3月「六代豊竹呂太夫・五感のかなたへ」(共著・創元社)を出版。

受賞歴

1971年 国立劇場奨励賞
1978年 文楽協会賞
1994年 国立劇場文楽賞文楽奨励賞
2003年 国立劇場文楽賞文楽優秀賞

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洋楽部門 本賞


 モルゴーア・クァルテット/弦楽四重奏

贈賞理由

 1992年ショスタコーヴィチが残した全15曲の弦楽四重奏曲を演奏しようと結成された、今や我が国を代表するクァルテットの名門、それがモルゴーア・クァルテットである。1993年6月に演奏活動をスタートさせたが、2001年には完奏している。以来、これまでにショスタコーヴィチの連続演奏会を4回にわたって行うなど、文字通り他に比すべきもののない実績を挙げてきた。勿論、この他にもベートーヴェン、バルトーク、さらにハイドン、そして世紀末のドイツ、オーストリア作品にも取り組み大きな成果を上げてきた。さらに、プログレッシヴ・ロック・アルバム「21世紀の精神正常者たち」(2011)「原子心母の危機」(2014)をリリース、2017年には、EL&Pのキース・エマーソンとグレッグ・レイクに捧げた「トリビュートロジー」を発表するなど、ボーダーレスな弦楽四重奏団として独自の存在感をアピールしている。これまでの演奏活動、ことに弦楽四重奏の枠を超えた演奏活動を高く評価するとともに、今後のますますの活躍を祈念して本賞を贈る。(音楽賞洋楽部門 選考委員会)

略 歴

 モルゴーア・クァルテットは、ショスタコーヴィチの残した15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため、1992年秋に結成され、今年結成25周年を迎える弦楽四重奏団。2001年1月の第14回定期演奏会で、ショスタコーヴィチの残した弦楽四重奏曲全15曲を1回目の完奏。同年4月、第2ヴァイオリンを青木高志から戸澤哲夫に交代。2008年11月には東京フィルハーモニー交響楽団にマルティヌー作曲「弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲」のソリストとして招聘され、高いクオリティを評価された。古典から代音楽、プログレッシヴ・ロックまで、ボーダーレスな弦楽四重奏団としても高い評価を受けており、斬新なプログラムと曲の核心に迫る演奏は常に話題と熱狂を呼んでいる。「モルゴーア」はエスペラント語 (morgaŭa=明日の) に原意を持つ。

メンバー

第1ヴァイオリン 荒井英治 (あらい えいじ) 日本センチュリー交響楽団 首席客演コンサートマスター
第2ヴァイオリン 戸澤哲夫 (とざわ てつお) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 コンサートマスター
ヴィオラ     小野富士 (おの ひさし) NHK交響楽団 ヴィオラ奏者
チェロ      藤森亮一 (ふじもり りょういち) NHK交響楽団 首席チェロ奏者

受賞歴

1998年 第10回村松賞
2011年 2010年度アリオン賞
2016年 第14回佐川吉男音楽賞奨励賞

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洋楽部門 奨励賞

 中村 恵理(なかむら えり)/ソプラノ

贈賞理由

 若手ソプラノ歌手のトップを走る有力な一人として、内外で優れた実績を重ねている。新国立劇場オペラ研修所修了後すぐに新国立劇場「イドメネオ」のイーリア役などで注目され、オランダとイギリスでの研鑽を経てバイエルン国立歌劇場専属歌手 (2010~16) として活躍。ウィーン国立歌劇場他にも客演。プロのオペラ歌手としての厳しい修練の年月を経て、今や安定した美しい声とテクニック、彫りの深い表現力を獲得している。西洋オペラの通常の演目はもちろん、現代作品や日本歌曲、女性作曲家の作品への鋭敏な切り込みなど、新しいレパートリーへの挑戦もめざましい。今後は一層じっくりと自身の表現世界を確立していくことを期待したい。(音楽賞洋楽部門 選考委員会)

略 歴

 大阪音楽大学、同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所を経て、2008年英国コヴェントガーデン王立歌劇場にデビュー。翌年、同劇場の「カプレーティ家とモンテッキ家」にネトレプコの代役として出演し、一躍脚光を浴びる。そののち、カーディフ国際声楽コンクールにて、歌唱賞・オーケストラ賞の両部門で本選進出。2010~2016年、バイエルン国立歌劇場のソリストとして専属契約。「フィガロの結婚」スザンナ役でデビュー後、ケント・ナガノ、キリル・ペトレンコ、大野和士らの指揮のもと、「魔笛」「ホフマン物語」「ヘンゼルとグレーテル」等に主要キャストとして出演。その他、ベルリン・ドイツ・オペラ、ザルツブルグ州立歌劇場など客演多数。2016年11月には「チェネレントラ」でウィーン国立歌劇場にデビューするなど活躍の場を広げている。2017年は新国立歌劇場および兵庫県立芸術文化センター「フィガロの結婚」をはじめ、各地でのリサイタルが予定されている。大阪音楽大学客員准教授。

受賞歴

2013年 2012年度アリオン賞
2016年 2015年度 (第66回) 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞


JXTG音楽賞 選考委員

邦楽部門
 徳丸 吉彦(聖徳大学教授、京都市立大学 客員教授、お茶の水女子大学 名誉教授)
 塚原 康子(東京藝術大学教授)
 加納 マリ(日本音楽研究)

洋楽部門
 関根 礼子(音楽評論家)
 中村 孝義(大阪音楽大学 理事長・名誉教授)
 諸石 幸生(音楽評論家)

問い合わせ:JXTGホールディング株式会社 総務部 広報グループ(03-6257-7069)
       *JXTGホールディングのホームページは《こちら


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