関西クラシック音楽情報  ・・・音楽賞のページ・・・  (08.1.17 更新)
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 音楽クリティック・クラブ賞

 音楽クリティック・クラブ賞とは・・・

 関西に在住する音楽評論家でつくる「音楽クリティック・クラブ」が主催する音楽賞。関西音楽界の一層の活性化を図ろうと,毎年12月に,直近の1年間に関西圏で開催された演奏会のなかから、最優秀とみとめられたものに「音楽クリティック・クラブ賞」,著しい成長を示し今後の活躍が大いに期待されるものに「音楽クリティック・クラブ奨励賞」を贈っている.


 連絡事務所:株式会社 ヤマハミュージック大阪 心斎橋店
       542-0085 大阪市中央区心斎橋筋 2-8-5
       Tel:06-6211-8333
 *「音楽クリティック・クラブ」は、クラブ組織の団体なので、団体としての事務所はない。


 2007年度 (第28回)
「音楽クリティック・クラブ賞」の受賞者決まる


flyer  2007年度 (第28回) の「音楽クリティック・クラブ賞」は,児玉 宏 (指揮者),京都アルティ弦楽四重奏団,「音楽クリティック・クラブ奨励賞」は,大岡 仁 (ヴァイオリン),林田明子 (ソプラノ) に,また今年は特に,ゲルハルト・ボッセ (指揮) に「音楽クリティック・クラブ特別賞」が贈られることとなり、1/18に贈賞式が行われた.

 *左から、上村 昇 (京都アルティ弦楽四重奏団 チェロ)、ゲルハルト・ボッセ (指揮)、大岡 仁 (ヴァイオリン) の皆さん


 受賞の理由および対象になった公演は以下の通り.

 音楽クリティック・クラブ賞

 児玉 宏(こだま ひろし)

■《受賞の理由》

 大阪シンフォニカー交響楽団 第120回定期演奏会において、ブルックナーの交響曲 第5番を指揮し、2年前からの第3番、第7番に続いて、総譜の精緻な読みに基づく、きわめて高度な質の演奏を作り上げた。また関西二期会の第66回公演《愛の妙薬》において、劇場指揮者としての深い経験に裏打ちされた、すぐれた舞台音楽の現出に成功した。交響楽および歌劇活動に対する以上の顕著な功績により、本賞を授与するものである。なお、児玉氏は2008年4月より大阪シンフォニカー交響楽団の音楽監督・首席指揮者となることが決まっており、関西楽壇へのますますの貢献が期待される。(根岸 一美)


■《受賞の理由となった公演》

flyer 07.9.12(水)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪シンフォニカー交響楽団 第120回定期演奏会「"至高幻想響艶" ドイツ・ロマン派の頂点」
指揮/児玉 宏 オルガン/鈴木隆太 曲目:ラインベルガー/オルガン協奏曲 第1番 ヘ長調 op.137,ブルックナー/交響曲 第5番 変ロ長調 入場料:A¥5,000 B¥3,000 C¥2,000 学生¥1,000 問い合わせ:大阪シンフォニカー交響楽団(072-226-5522)

07.6.9(土)16:00 アルカイックホール
07.6.10(日)14:00 アルカイックホール
関西二期会 第66回オペラ公演「愛の妙薬」
指揮/児玉 宏 演出/鈴木敬介 管弦楽/ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団 演目:ドニゼッティ/「愛の妙薬」(全2幕・原語上演・日本語字幕付き) 配役:別項 入場料:特S¥12,000 S¥10,000 A¥8,000 B¥6,000 C¥5,000 D¥3,000 問い合わせ:関西ニ期会(06-6445-5105)

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 京都アルティ弦楽四重奏団
 (ヴァイオリン/豊嶋泰嗣,矢部達哉 ヴィオラ/川本嘉子 チェロ/上村 昇)

■《受賞の理由》

 京都アルティ弦楽四重奏団は、1998年に京都府立府民ホール "アルティ" の開館10周年を期に結成され、以来計11回の公演を重ねる関西では希少な固定メンバーによる弦楽四重奏団である。作品ごとに第一ヴァイオリンを豊嶋泰嗣と矢部達哉が分担して表現に幅を持たせて、川本嘉子のヴィオラが存在感のある動きで内声を支える。京都在住のベテラン上村 昇との継続的な取り組みは、レジデント・クァルテットの名にふさわしい活動である。  第11回公演 (2007年9月22日、京都府立府民ホール アルティ) におけるシューベルトの弦楽四重奏曲 第15番は、透明でのびやかな演奏によりアンサンブルの成熟を遺憾なく示した。また、べ一トーヴェンの弦楽四重奏曲 第13番、とりわけ終曲「大フーガ」の緊密な構成感は、第3回公演から毎回べ一トーヴェンの作品を取り上げてきた活動の頂点と言えるだろう。第16番を残すのみとなったべ一トーヴェンの後期弦楽四重奏曲全曲を近い将来完走してくれるであろうと期待しつつ、公演の成果に対して本賞を贈る。(白石 知雄)

■《受賞の理由となった公演》

flyer 07.9.22(土)15:00 京都府立府民ホール アルティ
京都アルティ弦楽四重奏団 第11回公演
ヴァイオリン/豊嶋泰嗣,矢部達哉 ヴィオラ/川本嘉子 チェロ/上村 昇 曲目:ベートーヴェン/弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 op.130「大フーガ付」,シューベルト/弦楽四重奏曲 第15番 ト長調 op.161 入場料:¥3,800 学生・65歳以上¥3,000 問い合わせ:京都府立府民ホール アルティ(075-441-1414)

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 音楽クリティック・クラブ奨励賞

 大岡 仁(おおおか ひとし)

■《受賞の理由》

 21歳の若き俊英。テクニックの素晴らしさはもちろんだが、いわゆる「力演型」ではない。肩の力が抜けて、自然な音楽の流れを作る。6月17日、青山音楽記念館 バロック・ザールでのリサイタルでは、プロコフィエフの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番」という難曲を、涼しい顔をして弾き切った。とはいえ、第2楽章で、大戦への不安感やニヒリスティックな気分を実に深く表現し、ただの若者ではないことを立証した。ワックスマンの「カルメン幻想曲」では、超絶技巧も披露し客席を楽しませる余裕を見せた。このコンサートより以前に、17歳で日本音楽コンクールの第2位に入賞。2007年2月には「ABCフレッシュ・コンサート」で、現田茂夫指揮の大阪センチュリー交響楽団と共演、スケールの大きさを示した。いま、最も期待できる新人ヴァイオリニストの一人である。(日下部 吉彦)

■《受賞の理由となった公演》

flyer 07.2.4(日)14:00 ザ・シンフォニーホール
第15回ABCフレッシュ・コンサート
指揮/現田茂夫 ヴァイオリン/大岡 仁 ピアノ/市川雅己 管弦楽/大阪センチュリー交響楽団 曲目:シベリウス/悲しきワルツ op.44,シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47,プロコフィエフ/ピアノ協奏曲 第1番 変ニ長調,チャイコフスキー/アンダンテ・カンタービレ,チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」 入場料:¥2,500 問い合わせ:ABC音楽振興会(06-6453-5340)/大阪コンサート協会(06-6762-2204)

07.6.17(日)15:00 バロックザール 青山音楽記念館
大岡 仁 ヴァイオリンリサイタル
ピアノ/山口博明 曲目:ベートーヴェン/ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ長調 op.12-2,J. S. バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ハ長調 BWV.1005,プロコフィエフ/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番 ヘ短調 op.80,ワックスマン/カルメン幻想曲 入場料:¥2,500 学生¥1,500 (全自由) 問い合わせ:青山音楽記念館(075-393-0011)

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 林田 明子(はやしだ あきこ)

■《受賞の理由》

 京都府立府民ホール アルティが続けている《アルティ演奏家支援シリーズ》は、中堅クラスの優れた演奏家を選出し、年1回のリサイタルを3年にわたって支援するという活動である。ソプラノの林田明子はこの支援演奏家に選ばれ、3月24日に同ホールで彼女にとってシリーズ最終回となる3回目のリサイタルを開いた。演奏されたのは、メンデルスゾーン、中田喜直、ドビュッシー、リスト、バシュレの歌曲と日本の唱歌、そしてヴェルディ、プッチー二、シャルパンティエのオペラ・アリアである。林田は力みのないリリックな美声の持ち主で、その美声を生かした無理のない発声ですべての曲を実に美しく歌い上げた。これまでも折り目正しい表現を聴かせてきた林田だが、今回はその折り目正しい表現の中で、端々から情感の豊かさが滲み出し、実に味わい深い歌唱となった。オペラ・アリアに関しても、自らの声の持ち味をしっかりと把握した選曲で、抒情的な表現はまことに魅力的であった。華々しく目を引くというタイプの演奏家ではないが、じっくりと作品と対峙し、着実に表現に深まりを加えているその活動の、さらなる伸長を期待して、本賞を贈る。(福本 健)

■《受賞の理由となった公演》

flyer 07.3.24(土)15:00 京都府立府民ホール アルティ
林田明子 ソプラノリサイタル 〜歌の翼に〜
ピアノ/福井千穂 曲目:メンデルスゾーン/歌の翼に,中田喜直/みんなをすきに,ドビュッシー/星の夜,成田為蔵/浜辺の歌,信時 潔/行々子,ヴェルディ/歌劇「リゴレット」より,プッチーニ/歌劇「ボエーム」より,シャルパンティエ/歌劇「ルイーズ」より,ほか 入場料:¥2,800 学生・65歳以上¥1,800(全自由) 問い合わせ:京都府立府民ホール アルティ(075-441-1414)


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 音楽クリティック・クラブ特別賞

 ゲルハルト・ボッセ( Gerhard Bosse )

■《受賞の理由》

 1998年より首席指揮者、2000年よりは音楽監督として神戸市室内合奏団を10年にわたって率いてきたゲルハルト・ボッセ氏は、ヨーロッパの伝統に裏付けられた懐の深い解釈を若いメンバーに注入することによって、この団体を国内第一級の素晴らしいアンサンブルヘと成長させることに成功した。この目覚しい成果とともに、関西の主要オーケストラからも頻繁に客演指揮者として招かれ、そのいずれにおいても、各オーケストラの能力を最高に引き出すと同時に、85歳とは思えない若々しく新鮮な表現によって作品の内実を見事に明らかにし、聴衆はもとより、オーケストラのメンバーにも深い感銘を与えてきた。彼が関西の音楽界にもたらした功績の大きさには計り知れないものがあり、ここに音楽クリティック・クラブ賞の特別賞を贈呈することによって、その栄を讃えたい。(中村 孝義)

■《最近の主な出演公演》

flyer 07.2.16(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪センチュリー交響楽団 第118回定期演奏会
指揮/ゲルハルト・ボッセ 曲目:ウェーバー/歌劇「オイリアンテ」序曲 op.81,ベートーヴェン/交響曲 第2番 ニ長調 op.36,メンデルスゾーン/交響曲 第3番 イ短調 op.56「スコットランド」 入場料:A¥4,500 B¥3,500 C¥2,000 D¥1,000 問い合わせ:大阪センチュリー交響楽団チケットサービス(06-6868-0591)

07.3.2(金)19:00 神戸新聞 松方ホール
神戸市混声合唱団・神戸市室内合奏団 合同定期演奏会
指揮/ゲルハルト・ボッセ 曲目:メンデルスゾーン/「最初のワルプルギスの夜」op.60,交響曲 第3番 イ短調 op.56「スコットランド」 入場料:¥2,700/当日¥3,000(全自由) 問い合わせ:神戸市演奏協会(078-361-7241)

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flyer 07.4.20(金)19:00 京都コンサートホール 大ホール
京都市交響楽団 第499回定期演奏会
指揮/ゲルハルト・ボッセ ピアノ/岸本雅美 曲目:ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番 op.72b,モーツァルト/ピアノ協奏曲 第18番 変ロ長調 K.456,ベートーヴェン/交響曲 第6番 ヘ長調 op.68「田園」 入場料:S¥4,000 A¥3,500 B¥3,000 P¥1,500 問い合わせ:京都市交響楽団(075-222-0331)

07.8.30(木)19:00 いずみホール
ベートーヴェン 交響曲全曲演奏会 紀尾井シンフォニエッタ東京
指揮/ゲルハルト・ボッセ 曲目:ベートーヴェン/交響曲 第4番 変ロ長調 op.60,交響曲 第6番 ヘ長調 op.68「田園」 入場料:S¥6,000 A¥5,000 学生¥3,000 問い合わせ:いずみホール チケットセンター(06-6944-1188)

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flyer 07.12.15(土)14:00 神戸文化ホール 中ホール
神戸市室内合奏団 定期演奏会 3つの偉大なる "B"
指揮/ゲルハルト・ボッセ ヴァイオリン/郷古 廉 曲目:J. S. バッハ/ブランデンブルク協奏曲 ト長調 BWV.1048,フーガの技法 BWV.1080 より "4つのフーガ",ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 BWV.1042,ベートーヴェン/大フーガ 変ロ長調 op.133,バルトーク/弦楽のためのディヴェルティメント 入場料:¥2,700/当日¥3,000 大学生以下¥1,000 問い合わせ:神戸市演奏協会(078-361-7241)



◆ 音楽クリティック・クラブのメンバーは下記の通り.
 伊東信宏 日下部吉彦 小石忠男 桜井多佳子 鴫原眞一 柴田隆弘 嶋田邦雄 白石知雄 
 椨 泰幸 中原昭哉 中村孝義 根岸一美 響 敏也 福本 健 横原千史(50音順)


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